2021年5月21日金曜日

《今日の言葉》  6日目【初心忘るべからず】

   《今日の言葉》 

6日目【初心忘るべからず】

初心忘るべからずとは、何事においても、始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかねばならないという戒め。

(由来)「初心忘れるべからず」の語源は、室町時代の能役者であり、能の作者であった父・観阿弥(かんあみ)が大成した能を、幽玄の能として完成させた世阿弥(ぜあみ)が晩年に残した『花鏡』にあります。『花鏡』には、3つの初心について記されています。

【解釈】
ここでいう「初心」とは「未熟だった頃に味わった気持ち」を表しています。

  1. 是非初心忘るべからず:若い頃の未熟な芸を忘れてしまっては今後の上達は無い。常に初心を忘れずに失敗を糧にしていく必要がある。
  2. 時々の初心忘るべからず:その場しのぎで身につけた技術は何も残らない。若い頃から晩年に至るまで身につけた芸それぞれの初心を忘れずに入れば、そのうち芸に味が出てくる。
  3. 老後の初心忘るべからず:年を取ったからといって「もういい」という事はない。高齢になってからも初めて出会う物事には初心を持って乗り越えなければならない。

このように「初心忘れるべからず」に共通する意味は、
「いつ何時も初心を忘れることなく、
チャレンジ精神を持って物事に取り組もう」
という心構えです。これこそが本来の意味になります。

TaxBlue 西出吉辰税理士事務所 総務課 山内

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